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山王食品(株)

山王食品㈱
  

山王食品㈱は、昔ながらの手づくりの味を守りながら、きりたんぽセットや豆腐の加工品を製造・販売しています。
加工場に隣接する産直では、こだわりの手作り豆腐のほか、とうふコロッケ、おからキャベツメンチ、おからドーナツなどのお惣菜も人気を呼んでいます。
「郷土料理を守りたい」という想いでホンモノの味にこだわり続ける、代表取締役社長の加藤光男さんにお話を伺います。

 
山王食品㈱について
 

昭和56(1981)年に創業し、「昔から受け継がれてきた手づくりの味を守る」をモットーに、豆腐と「たんぽ」の製造を始めました。
2011年、敷地内に産直をオープン。隣接する加工場で作った出来たての食品を、産直で購入できるようになりました。
産直のイートインスペースでは、こだわりのきりたんぽ鍋を盛りつけた「きりたんぽ丼」が1杯850円で味わえます。
夏には豆乳ソフトクリームや、突きたての生のところてんがオススメ!
月に2回開催する「山王市」は、常連さんや家族連れで賑わいます。

 
山王食品㈱のこだわり
 

山王食品の「たんぽ」は、職人が一本一本手づくりしています。

あきたこまちと他品種のお米を独自の配合でブレンドし、ちょうど良いモチモチ感になるよう調整。炊き上げたご飯を潰し、秋田杉の串に巻きつけて整形し、一晩寝かせて熟成させた後、じっくりと焼き上げます。
秋田杉の串を使うことで余分な水分が吸収され、鍋に入れても煮崩れしにくいのが特徴です。

「機械で作るのと違って大量生産はできませんが、手づくりでしか出せない良さを大切にしています」と加藤さん。

豆腐作りにも、山王食品ならではのこだわりがたくさん。
国産大豆と、海水からとった天然のにがりを使用し、水の量を少なめに豆乳をたっぷり入れて作る豆腐は、大豆の甘みがギュッと詰まった濃厚な味に仕上がります。

 
 
 

1)まずは、炊きたてのごはんを機械に入れて、はんごろし(ごはんの粒を半分ほどつぶした状態)にします。

2)次につぶしたごはんを丸めて、秋田杉の串の先端に付けます。

3)続けてごはんを握りながら手際よく均等に伸ばしていき、きりたんぽの形に作っていきます。

4)台の上でころころと転がして表面を滑らかに整えて・・・

 
 

5)形が整ったら穴のあいた板に、秋田杉の串を刺して、どんどん並べていきます。

6)並べたら、焼くのにちょうどいい水分量になるよう、一晩おいて熟成させます。

7)きりたんぽを焼いていきます。ゆっくりと回転しながら、こんがり美味しく焼き上げます。

8)焼き上がったら、秋田杉の串を抜いて・・・

山王食品の「手造りきりたんぽ」の完成です。

 
 

野菜の選別作業も自分たちで行っており、セリの1本1本まで丁寧に選別し、新鮮で安全・安心な食にこだわっています。

「お客様に喜んでいただきたい」

この気持ちが、丁寧な手しごととして、山王食品㈱には根付いています。

工場について
 

秋田県版HACCP(ハサップ)の認証を取得した山王食品の工場では、徹底した衛生管理を行っています。
豆腐・油揚げ・たんぽ作り、各部門で働く17人の職人に混じって、85歳を過ぎた先代社長も日々の製造に携わります。
秋から冬にかけた新米の時期は、たんぽ作りの繁忙期。OBの職人も総出で、早朝から深夜までかけて約1万本のたんぽを焼き上げます。
夏限定の「生の突きたてところてん」も、山王食品の名物のひとつ。
晴れた日には、工場脇にテングサを広げて干す珍しい光景が見られます。
「テングサを洗って干す工程を2回繰り返すことで、透明感のある黄金のところてんになります。生で提供しているのでお酢は薄めで、ところてん本来の味を楽しめます」と、加藤さんが太鼓判を押すおいしさです。

 
山王食品㈱の思い
 
 

決して手抜きをせず、材料や作り方に徹底的にこだわりながら、40年間、手づくりの味を守り続けてきた山王食品。
「今後は、もっとアピールして県外の方にも味わっていただきたい」と、加藤さんは考えています。
「機械でなく、職人が手づくりする本物の味、昔ながらの郷土料理を守っていきたいです。本場のきりたんぽは美味しい!と、全国の人に思ってもらえたら、嬉しいですね」
高齢化が進む秋田県で、郷土料理をはじめいろいろな伝統を守り伝えていくこと、それが食に関わる事業者の大事な使命だと話す加藤さん。
様々な業者とコラボすることで商品の発信力を強めながら、「美味しい!」を全国へ届けていきます。

 

 

 

 

  • 山王食品(株)
  • 〒017-0804 秋田県大館市柄沢字山王台21-2
  • TEL/FAX 0186-42-2105/0186-42-9233