長年、米作りをされておりましたが、農薬使用による体調不良がきっかけでなんとか生産者としてもからだにやさしい米作りができないかと思案し、減農薬での米作りを始めました。その甲斐あって、美味しい米作りはできたものの苦労が多く、なかなか事業としてはうまくいっておりませんでした。
そこで思いついたのが、自分たちが作った美味しいお米できりたんぽを作るということでした。
さっそく自宅近くに工場を建設し、手づくりの炭火焼ききりたんぽの生産が始まりました。
長年、米作りをされておりましたが、農薬使用による体調不良がきっかけでなんとか生産者としてもからだにやさしい米作りができないかと思案し、減農薬での米作りを始めました。その甲斐あって、美味しい米作りはできたものの苦労が多く、なかなか事業としてはうまくいっておりませんでした。
そこで思いついたのが、自分たちが作った美味しいお米できりたんぽを作るということでした。
さっそく自宅近くに工場を建設し、手づくりの炭火焼ききりたんぽの生産が始まりました。
あきたこまちは他の米に比べて水分含有量が多く、きりたんぽを作ることが難しいととされています。そのため多くのきりたんぽは、他の品種が使われています。
しかしながら、きりたんぽさいとうは、自分たちの田んぽで育てた減農薬のあきたこまちを100%使用して、工夫を重ねこだわりを持って、甘みとモチモチ食感が特徴となる美味しい手づくりきりたんぽを実現しました。
まずは、3升(約4.5kg)のお米を 炊き、きりたんぽのタネとなるごはんを作ります。
炊き上がったごはんを機械に入れて、はんごろし(ごはんの粒を半分ほど潰した状態)にしてから、さらに、自分たちの手を加えて粒を細かく潰していきます。
そのご飯を丸めて秋田杉のくしの先端に付け、片手で下にぐいぐいと均等に伸ばしていきます。
手からごはんに伝える力はまさに職人技。
あっという間に、ごはんは棒状になりました。
つづいてはそれをテーブルに寝かせて手でコロコロ転がして形を整えます。きれいに整ったら、くしたてに並べていきます。
なんと1本20秒の出来事でした。
つづいては炭火焼きの工程です。赤く光った備長炭を機械の中央に投入し、1本1本並べていきます。
きりたんぽが焼きムラにならないように、扇風機で火力調整をしつつ、くしをすこしずつ回して、全体に焼き目を入れてきます。
炭焼きが進むとごはんが焼き上がった甘く香ばしいかおりが工場内に広がり始めるのです。
焼き始めから30分で炭火焼ききりたんぽは完成、焼き場から離れた場所で、冷ましてから袋詰めされます。
きりたんぽさいとうでは実は、鍋用と味噌付け用のきりたんぽでは違った焼き目を入れています。
鍋用のきりたんぽは、ちょっと硬めに焼き、煮崩れしにくいように、味噌付けたんぽは、あきたこまちのモチモチ感を感じてもらいたいので柔らかめに仕上げています。
きりたんぽセットに使う比内地鶏は厳しい基準で仕入れています。
きりたんぽ鍋でいただく比内地鶏特有の鶏油の旨味と、歯ごたえのあるプリップリの食感を堪能できます。
また、自家栽培の安心安全なネギや、農家ならではの視点で厳選したお野菜も、レシピと共にお送りいたします。
販売開始当時は、ガス火で焼かれたものが多かったとのこと。
しかしガス焼きでは実現できない、美味しいきりたんぽをどうしても食べていただきたくて、炭火焼きでごはんをふっくらさせ、甘みとモチモチ感をより引き出したきりたんぽをきりたんぽさいとうは作り続けています。
お客様から「きりたんぽ、美味しかったよ、美味しいって言ってもらえたよ」という声をいただくのも、きりたんぽさいとうの手づくりの炭火焼きりたんぽに込められた熱くてやさしい思いがお客様に伝わるからなのだと思います。
きりたんぽさいとうが作るきりたんぽには3つの願いが込められています。
一つめは、健康のため。安心安全な米作りをすることで、生産者や消費者にとっても、美味しいお米、ごはんを食べてもらいたいという願いが込められています。
二つめは、地元大館のため。本場大館でつくるあきたこまち100%のきりたんぽで、地元大館を全国に発信できるようにという願いが込められています。
三つめは、家族のため。自分たちのこだわりきりたんぽを次世代につなげられるようにきりたんぽづくりを続けていきたい、そんな思いが込められています。
減農薬にこだわって作ったあきたこまちだけではなく、それを使ったこの自家製炭火焼ききりたんぽが家族の絆をより一層固めてくれています。
今では、二人の娘がきりたんぽづくりを手伝っています。
このきりたんぽに込めた願いをこの先の未来へ末永くつなぎ、このおいしいきりたんぽをたくさんの方に食べてもらいたい・・・そんな思いで今日もまたきりたんぽを作るのです。